ホンダの勢いがますます加速しています。
N-BOXは留まる所を知らない売れ行きで、販売台数ランキングで一位をキープするのは当然となっています。
また、2018年3月期の決算では、初めて当期利益で1兆円を突破した事は、ニュースでも大々的に報道されましたよね。
そんな絶好調のホンダが、新しい軽自動車を発表する事となり、関係者やファンは色めき立ちました。
今度はどんなタイプだと期待を寄せると、その予想をいい意味で覆した新型商用車「N-VAN」を7月12日に発売する事となったのです。
N-VANを導入する意義!
今やカローラに代わって国民車となったのが、N-BOXです。
広大な室内空間に加えて、走行性能や燃費も良く、安全装備も充実とまったく欠点がないので、売れて当然の要素を全て兼ね備えた完璧な一台です。
この強みを商用車にも全て導入したのがN-VANとなります。
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それまで商用車というと地味な印象がありますし、仕事だけで使うので走れば良いと言う方も多かったでしょう。
男性なら普段使いで乗る方もいますが、若い女性が運転している姿を見掛けるのは本当に稀です。
ホンダとしては、この不人気な商用車ジャンルに、大人気のN-BOXベースのN-VANを導入する事で、勝機を見出したのです。
よって、N-VANはN-BOXの特徴をそのまま引き継いでいます。
・安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」導入
・ターボモデルもあり
・運転席以外を倒すと、N-BOX以上の広大空間を確保
・N-BOX Nモデルの燃費(27.0km/L)と同等かそれ以上は確実
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N-VANと他社商用車はどこが違うの?
かつて、商用車の新型車が発売される事で、これほど注目を集めた事はありません。
それは仕事や作業用という意味合いもありますが、性能や装備よりも、安全で頑丈、シンプルで長持ちする、何よりも価格の安さが最重要とされたからです。
これらも大事な一面ではありますが、車の楽しさや魅力を半減させているのも事実です。
今回のN-VANには、上記したN-BOXゆずりの装備もありますが、さらに独自の特徴も備わっています。
これが単なるN-BOXベースの商用車ではなく、格段に進化したスペシャルな一台に仕上がっている要因となります。
~N-VANだけに備わる特徴一覧~
①N-BOXはCVTのみだが、N-VANには6MTあり
②ボディカラー全16色を用意
③助手席側はピラーレス採用、最大開口部幅が驚異の1580mm
④助手席も倒すとフルフラット出現、ビールケース40個積載可能
これらが、N-VANならではの特徴となります。N-BOXはもちろん、他の商用車でもこんな特徴がある車は、現在ありません。
例えば、商用車は燃費良さや故障なども考慮して、マニュアル車がいまだに活躍しています。
しかし、6MTを用意するのは、かなりの衝撃ですよね。
軽自動車では、ホンダのS660が同様に6MTですが、他は皆無だと記憶しています。
因みにアルトワークスでも5MTなので、これは男性の車好きが飛びつくのも納得です。
続いて、女性には豊富なボディカラーが気に入る事でしょう。
商用車では考えられないカラーリングが目立ち、中でもイエローやピンクなどは従来の概念を打ち破った、ホンダのセンスやユニークさが際立ちます。
この豊富なボディカラーは発売前から評判が良く、グレード専用のカラーもあることから商用目的以外の利用にも利用しやすくなっています。
遊び心がありながら、作業や仕事をしやすい事も第一にしているので、これまでの商用車よりも開口部が広く、積み荷などもしやすくなっています。
何度も出入りを繰り返すなら、ピラーレスやフルフラットが大変使い易いのは当然なので、作業車の立場になって作られています。
N-VANはこれからの商用車のおすすめとして牽引していくでしょう。
N-VANの基本データ一覧
・ボディサイズ
全長:3395mm
全幅:1475mm
全高:1815mm
テールゲート開口部幅:1230mm
テールゲート開口部高:1300mm
荷室高:1365mm
荷室幅:1390mm
荷室フロア長:1585mm
荷室床面地上高:525mm
・エンジンスペック
直列3気筒660cc
最高出力:58ps(64ps)
最大トルク:6.6kgm(10.6kgm)
トランスミッション:CVT、6MT(CVTのみ)
※()内はターボモデルの値と設定
・グレード
G、L、FUN、COOLの全4グレードだが、FUNとCOOLにはターボモデルが導入されます。
GとLは従来の商用車ベースの外観を維持し、FUNとCOOLはN-BOXを意識した外観となり、遊びやドライブで利用してもまったく問題がなく、女性からも高い評価が得られると思われます。
・車体価格
2018年7月、ホンダから車体価格が発表されました。
価格は
・G…126万円~
・L…134万円~
・FUN、COOL…156万円~
・FUN、COOLターボモデル…166万円~
となっており詳細な価格は以下の表の通りとなります。
価格を見る限りN-VANはN-BOXの価格を意識した設定ではあると思います。
しかしながら他の商用車には無い外観を持ち、完全な差別化を図ったN-VANは想像以上に評判が良く、「N」の名を受け継ぐに相応しい商用車であることは間違い無いでしょう。
N-VANの総評
これまで、単なる商用車が発売されるだけで、ここまで盛り上がった事が過去に例がありません。
もちろん、N-BOX人気もあるでしょうが、ホンダに対する期待やファンが大勢いて後押ししているのが実情でしょう。
当面のライバルとなるのはスズキのエブリィ、ダイハツのハイゼットとなりますが、今後は販売台数でN-VANが圧勝すると容易に予想ができます。
これは何も、他社の商用車がダメな訳ではなく、N-BOXベースのN-VANがあまりにも完成度が高すぎるからです。
商用車に対する自動車メーカーの考えや、お客の捉え方も抜本的に変えてしまった、仕事と趣味のマルチで使える車をホンダは完成させてしまったのです。
N-VANって売れてるの?!
2018年7月に発売されたN-VANですが、N-VANの実際の販売状況は以下のようになっています。
この販売台数は月によっては競合車であるエヴリィやハイゼットカーゴを上回る販売台数となっています。
やはりホビー用途としてもオススメできる商用車だけあり、現在でも評判の高さからN-BOXとN-VANでどちらを購入するか迷っている人も居るようです。
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