新型ヤリスと新型フィットの徹底比較!

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日本を代表するコンパクトカーの両巨頭が奇しくも、同時期に新型へとモデルチェンジし発売され、現在熾烈な販売レースを展開しています。

トヨタの「ヴィッツ」を車名変更した『新型ヤリス』、そしてホンダの『新型フィット』は共に老若男女から人気が高く、そしてガソリンモデルからハイブリッドモデルを揃え価格帯も似通っている事から、どの様な違いや特徴があるのか興味を持たれている方も多い事でしょう。

出典:https://toyota.jp/yaris/

出典:https://www.honda.co.jp/Fit/

そこで、今最も注目を集める最新コンパクトカーの新型ヤリスと新型フィットを徹底比較してみました。

新型ヤリスと新型フィットのスペック・燃費・価格の比較

ヴィッツ改め『ヤリス』と『フィット』に対して、多くの方が最も気になるのが燃費と価格、そして諸々のスペックだと思います。燃費・価格・スペックは購入を考えている方には、最大のポイントですよね。

両車とも燃費の良さと日常生活での使い易さが最大の特徴ともいえるでしょう。

前モデルでは若干ながらヤリス(ヴィッツ)の方がカタログ上では燃費が上回っていましたが、果たして新型ではどうなっているのでしょうか。

それでは、公平さを保つために双方共に最も価格が高いハイブリッドタイプの最上級グレード(2WD)で比較をしました。

ヤリス ハイブリッドZ 1.5L 2WD

全長×全幅×全高(mm):3940×1695×1500
車両重量(kg):1090
総排気量(cc):1490
WLTCモード燃費(km):35.4
WLTCモード燃費(km) 市街地モード:35.5
WLTCモード燃費(km) 郊外モード:38.8
WLTCモード燃費(km) 高速道路モード:33.6
エンジン 最高出力(ps):91
エンジン 最大トルク(kgf・m):12.2
モーター 最高出力(ps):80
モーター 最大トルク(kgf・m):14.4
車両本体価格:229.5万円

フィット e:HEV LUXE 2WD

全長×全幅×全高(mm):3995×1695×1540
車両重量(kg):1200
総排気量(cc):1496
WLTCモード燃費(km):27.4
WLTCモード燃費(km) 市街地モード:26.9
WLTCモード燃費(km) 郊外モード:29.8
WLTCモード燃費(km) 高速道路モード:26.0
エンジン 最高出力(ps):98
エンジン 最大トルク(kgf・m):13
モーター 最高出力(ps):109
モーター 最大トルク(kgf・m):25.8
車両本体価格:232.7万円

エンジン排気量やボディサイズなどはほぼ互角となっていますが、細かく違いを見ていきましょう。

まずは車のサイズですが、全幅は1695mmと同じですが、全長は5.5㎝、全高は4㎝程フィットの方が大きくなっています。

この若干の差によって、フィットの後部座席に広さを感じるのです。

注目の燃費に関しては今回もヤリスに軍配が上がり、これには車両重量で100キロ以上も軽いことが影響していると思われますが、それ以外に、フィット側も今回は燃費より内装や乗り心地などに重点を置いたからではとの推測もできます。

グレードに関しては、ヤリスはハイブリッドが全3種類(1500ccのみ)、ガソリンモデルが全9種類(1000ccと1500cc)の合計12種類で、価格は最も安いガソリンのエントリーモデルが139.5万円、最上級モデルは先ほど紹介したハイブリッドZの229.5万円になります。

一方のフィットのグレードですが、ハイブリッドが全5種類(1500ccのみ)、ガソリンモデル(1300ccのみ)も同じく全5種類の合計10種類で、ガソリンの最も安いエントリーモデルが155.7万円最上級モデルは同じく先ほど紹介したe:HEV LUXEの232.7万円です。

新型ヤリスの変わった点や特徴について

ヴィッツからヤリスに変わり、TNGAプラットフォームが初めて採用されています。

これにより軽量化に成功し、これが燃費向上や走り良さ、コーナーリングなどにも好影響を与えています。

コンパクトカーながら、かつての2000ccセダン並みと言っても過言ではない快適に走れる車となり、それでいて燃費も良くなっています。

燃費性能だけでなく、新型ヤリスにはトヨタが得意とする先進安全機能がいくつも付けられています。

その中で目玉となるのは、右折時の対向車や歩行者検知機能、低速運転での事故予防「低速時加速抑制」、最新駐車支援システムなどが他トヨタ車を含めて初採用です。

外観からも良く走る印象を与え、特に後ろの姿はかつてのヴィッツに不満を覚えた層でも満足できる雰囲気を漂わせています。

フロントエクステリアよりリアエクステリアに力を入れるのは、かなり珍しくこれも好印象ではないでしょうか。

内装に関しては、もしかしたらフィットと比較して残念に感じるかも知れませんが、これもシンプルで良いと気に入る場合もありますし、大型ディスプレイオーディオ(9インチ、又は7インチ)も存在感があり使いやすいです。

何よりフィットだけでなく日産ノートなどライバル車と比較しても価格は抑えられ、繰り返し強調しますが燃費に関してはコンパクトカー部門で世界一と呼べるレベルに到達しています。

新型フィットの変わった点や特徴について

新型ヤリスが燃費重視に大きく舵を取りましたが、新型フィットは内装から外装までガラッと一層し別車へと生まれ変わりました。

ホンダロゴがなければ、正直なところどこのメーカーか分からないほどで、一見すると欧州車やシトロエン的な味わいもありますが、個性的な大型ヘッドライトは昨今の巨大フロントグリルと逆行し、存在感が際立っています。

内装はさらに驚きで、中でも最上級グレードのLUXEは本革シートが用意され、これまでの国産コンパクトーカー史上で最も贅沢な一台に仕上がっています。

出典:https://www.honda.co.jp/Fit/

誤解がないように補足すると、確かに最近は軽自動車の一部でも本革シートがありますが、シートだけでなく周辺にもオシャレでセンス良く本革を採用しているのは、今回のフィットが初めてだと思います。

次にコンパクトカーはこれまで燃費重視という面が強かったのですが、乗り心地や乗り味を追求したのが新型フィットで、高級車顔負けの仕上がりです。

後席まで乗り心地が良いコンパクトカーは、本当に皆無なので、それを実現させたホンダの技術力は素晴らしいです。

インパネも必要な情報が見易く、かつ斬新で従来のスピードメーターやタコメータの配置は皆無で、大袈裟でなく未来に一歩進んだと実感できます。

エントリーモデルでも電動パーキングブレーキが用意され、内装も手抜きや安さを一切感じさせないつくりです。

新型ヤリスと新型フィットのどちらがおススメか?

燃費に関してはヤリスの方が優れていて、これはホンダ側が予想していたよりも遥かに良い数値をトヨタが出したと思います。

フィットの燃費でも十分過ぎるぐらい良いのですが、それを更に上回ったのが今回のヤリスなのです。

YouTubeなどの動画を見ても、ヤリスの実燃費に驚くモータージャーナリストが多いので、WLTCモード燃費の35.4kmはそれほど驚異な事なのです。

その一方で昔ながらの内装や後部座席の狭さがヤリスの弱点であり、普段の乗り心地や凝ったインテリアやデザインなどはフィットが格段に上です。

最近は高級車だけでなく、一部の人気車にも搭載されている電動パーキングブレーキですが、フィットは搭載されいるのに対し、ヤリスは上級グレードでも未採用です。

イージーリターンシートなどシート調整が便利な機能が新たに備わっていますが、全体の質感など総合力ではフィットを好む人が多いのではないでしょうか。

しかし、エントリーモデルを含めた走行性能や先進安全性能ではヤリスが上という声が多くありますし、外観は好みもありますがヤリスの方が前モデルの流れを受け継いだスタイリッシュなのに対し、フィットは外観を劇的に変化させたのがこれまでのファンから賛否の声となっています。

個人的には家族連れなら後席も広いフィット、一人や二人で乗る事が多く燃費重視ならヤリスという感じがします。

ですから、実はライバル関係の両車ですが、購入ターゲットとなる年齢層が今回は微妙に異なると思えてなりません。

ヤリスは1000ccのエントリーモデルがあり、維持費も抑えられます。

フィットは運転席など全体の質感高さは30代や40代の大人でも満足できるつくりで、それこそ欧州コンパクトカーや高級車から乗り換えても、質感や快適機能で不満を覚える事はないでしょう。

まとめ

高級志向で未来的なフィットに対し、まるでスズキ車のような質実剛健で燃費と安全性能な車になったのがヤリスです。

まるで対極のようですが、それにはトヨタには人気高級車やコンパクトカーが揃っていますが、ホンダはN-BOX以外は大きなヒットがないので、その差が今回の方向性の違いとなって如実に表れました。

最後に3月中旬時点での両車の販売台数を比較して、今回の記事を終わらせて頂きます。

先行して2月10日に発売されたヤリスは1ヶ月の受注台数が約3万7000台で、対する2月14日に発売されたフィットの1ヵ月の受注台数は約3万1000台になりました。

単純な販売台数ではヤリスの勝利ですが、トヨタ販売網の多さや車両価格安さを考慮すると、実際は互角かフィットの勝利と言えなくもないです。

しかし、大人気の両車なので、この熾烈な争いは今後も数年に渡って続き、販売ランキングの上位に君臨するのは間違いありません。

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