リレーアタックでの盗難とは?最近増えているその手口について
最近、『リレーアタック』による車の盗難被害が相次いでいるというニュースを耳にした方も多いと思います。
スマートキーのセキュリティ問題では、最近はリレーアタックと呼ばれる盗難の手口が増えています。
リレーアタックはスマートキーと車の間でやりとりしている微弱電波を悪用したものです。
盗難の方法は、中継器と呼ばれる機器でスマートキーの電波を離れた車まで飛ばす方法です。
中継器や中継することは、リレーと呼ばれるため、リレーをする窃盗方法はリレーアタックと呼ばれています。
玄関などに置くことの多いスマートキーの電波を拾い、物の数秒で車の鍵を開けてしまうのです。
そもそもスマートキーとは?
スマートキーとは、車の鍵を取り出すことなく、鍵の開閉ができ、スタートボタン一つでエンジンをかけることができるとっても便利な『電子キー』です。
最近販売されてる多くの車では、このキーレスエントリーが主流となっています。
キーレスエントリーは、10年ほど前より広まったキーのボタンを押して車の鍵を開けて、車内にキーがなければ車のエンジンをかけることができない、最近では身近な仕組みです。
スマートキーは、キーレスエントリーをさらに進化させたもので、キーを持った人が近づくと解錠・離れると施錠できる鍵のかけ忘れを防ぐことができる便利なものまで販売されています。
仕組みを理解するととても便利ですが、いくつか問題点もあります。
例えば、電池が切れてしまうと鍵を開けられないのはキーレスエントリーと同じです。
また、スマートエントリー(トヨタ)、キーレスアクセス(SUBARU)、アドバンストキーレスエントリー(マツダ)とメーカー毎に呼び方が異なり、どの機能もメーカー車種によって違うので少し分かりにくい点もあります。
そして、今ニュースなどで取り上げられて問題になっているのがセキュリティについてです。
被害にあいやすい車種は?
リレーアタックで被害に遭いやすい車種にはどのようなものがあるのでしょうか?
それは、スマートキーを装備した車種であることと海外で人気の車であることです。
2017年にリレーアタックで被害の多かった車は以下のような車種になります。
・プリウス(トヨタ)
・ランドクルーザー(トヨタ)
・ハイエース(トヨタ)
トヨタ車が多い理由は、海外でとても人気のある車だからです。
中でもプリウスは中国市場で、とても人気のある車。
また、本格的なRV車のランドクルーザーは全世界で人気の車種です。
・レクサスシリーズ(トヨタ)
・スカイライン(日産)
・クラウン(トヨタ)
レクサス、スカイライン、クラウンは高級車として世界的に知られていて転売価格が高額な理由。
そして、需要の高いハイブリッド、フラグシップの高級車にはメーカー最新のスマートキーが装備されています。
コンパクトカーや軽自動車では、リレーアタックに対応したスマートキーが装備されていない車も多いことや、転売価格が安いため窃盗犯に人気がある車としてランクインすることはないようです。
リレーアタックを防ぐには
離れた場所から大きな音も出さずに車を盗むリレーアタック。
「気をつける」だけでは、防ぐことが難しいのが自動車窃盗です。
そこで、リレーアタックに効果的な防止方法をいくつか紹介させていただきます。
金属製のケース、電波遮断ポーチに入れる
1つ目は、金属製のケースや電波遮断ポーチでスマートキーを保管する方法です。
電波遮断ポーチは、名前の通り電波を遮断できる小さなポーチ。
金属製のケースは専用のものではなくても、お菓子の空き缶など完全に密閉できる入れ物であれば効果があります。
費用は0円から数1000円くらいですみます。
ハンドルロックバー
ハンドルロックバーは、カー用品店やホームセンターで見かけたことがあるのではないでしょうか?
ハンドルの間に挟み、鍵をかけることでハンドルを固定できる防犯用品です。
費用は数1000円くらいで購入することができます。
メーカーオプション
メーカーにもよりますが、電源オフモードのついた最新のスマートキーを選ぶことで電波を飛ばさない設定にすることが出来る物も販売されています。
オプションで設定できない車種もありますが、設定のある車種を購入予定の方は、オプション追加も検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
自宅と駐車場が近い方、スマートキーを置く場所が電波の届きそうな方はリレーアタックでの盗難に注意が必要です。
まずは、費用がかからない金属製のケース、電波遮断ポーチにスマートキーを入れる方法を試してみてはいかがでしょうか?
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