ホンダの大人気SUVであるCR-Vが、遂にハイブリッドモデルを導入した5代目となって復活となりました。
既に8月31日(ガソリンモデルのみ)から発売されているので、実際にショールームで確認された方も多い事でしょう。
今回のモデルは厳密には海外で2年前に発売されているので、やっと日本国内でも販売開始となった経緯があります。
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それだけにCR-Vの何が前代と比較して変化したのか?
注目の目玉となっていますが、最大のポイントは”ハイブリッド”と”7人乗り”ですが、それ以外にもどんな特徴があり、ライバル車との違いは何があるのかまとめて紹介していきます。
CR-Vのスペックを徹底調査!
最初にCR-Vのスペックを紹介していきます。
新型CR-Vはボディサイズが旧型よりもやや大きくなり、しかしエンジンは初の1500ccダウンサイジングターボと2000ccハイブリッドモデルを導入しました。
このエンジンラインナップはステップワゴンとまったく同じで、ガソリンタイプは型式からも同じ仕様で、ハイブリッドのモーターに関しては最高出力や最大トルクの数値が全て同じです。
ガソリンタイプの違いとしては、CR-Vの方が最高出力も最大トルクも優っています。
ボディサイズ
全長:4605mm(4535mm)
全幅:1855mm(1820mm)
全高(FF):1680mm(1685mm)
全高(4WD):1690mm(1685mm)
ホイールベース:2660mm(2620mm)
車両重量(1500ccターボ):1520kg~1680kg
車両重量(2000ccハイブリッド):1610kg~1700kg
※ボディサイズは基本全グレード共通。()内の数値は前モデルの4代目。
エンジンスペック(1500ccターボ)
エンジン型式:L15B
エンジン種類:水冷直列4気筒横置
総排気量:1496cc
使用燃料種類:レギュラーガソリン
燃料タンク:57L
最高出力:140kw(190ps)
最大トルク:240N・m(24.5kgf・m)
グレード:EX、EX・Masterpiece の2種類でそれぞれFFと4WD、5人乗りと7人乗りモデルとなる。
燃費:JC08モード…14.6km/L ~15.4km/L
価格:EX 320万円~、EX・Masterpiece 350万円~
エンジンスペック(2000ccハイブリッド)
エンジン型式:LFB
エンジン種類:水冷直列4気筒横置
総排気量:1993cc
使用燃料種類:レギュラーガソリン
燃料タンク:57L
最高出力:107kw(145ps)
最大トルク:175N・m(17.8kgf・m)
モーター最高出力:135kw(184ps)
モーター最大トルク:315N・m(32.1kgf・m)
グレード:HYBRID EX、HYBRID EX・Masterpieceの2種類でそれぞれFFと4WD、5人乗りモデルのみとなる。
燃費:JC08モード…25.0km/L ~25.8km/L
WLTCモード…20.2km/L ~21.2km/L
WLTC市街地モード…19.1km/L ~21.0km/L
WLTC郊外モード…21.6km/L ~22.1km/L
WLTC高速道路モード…19.8km/L ~20.7km/L
価格:HYBRID EX 378万円~、HYBRID EX・Masterpiece 414万円~
発売時期:11月1日販売開始
今回のCR-Vを語るなら、現代版に再アレンジしたSUVとなります。
ホンダが得意とする安全装備「ホンダセンシング」が標準装備となっているので、どのグレードでも自動ブレーキや標識認識機能などが備わっています。
さらに、国産ホンダ車として初となる、荷室のテールゲートをセンサーで開閉する「ハンズフリーアクセスパワーテールゲート」が装備されます。
CR-Vとライバル車を比較して見える事!
日本では軽自動車やミニバンばかりが売れていますが、その次に売れるジャンル/タイプがSUVとなります。
それだけに国内各メーカーも力を注いでいますし、CR-Vのライバルも魅力ある車ばかりとなります。
それらと比較して、新型CR-Vの優っている点などを比較していきます。
国産各社の主なSUV車一覧
CR-Vと同程度のエンジンや価格帯となるライバル車を紹介していきます。
ホンダ…ヴェゼル
トヨタ…C-HR、ハリアー
日産…ジューク、エクストレイル
マツダ…CX-3、CX-5、CX-8
スズキ…エスクード
スバル…フォレスター
三菱…アウトランダー、エクリプス クロス
人それぞれ意見もあるでしょうが、概ねCR-Vのライバルとなるのは、このような車種で異論がないと思われます。さらに細かく分析すると、
・1500ccガソリン…CX-3、ジューク、ヴェゼル、エスクード(1400cc)、エクリプス クロス
・2000ccハイブリッド…エクストレイル、フォレスター
これらが新型CR-Vとエンジンサイズ的に競合するものとなります。CR-Vの強みを上げるなら、1500ccガソリンタイプで7人乗りは国産SUVに限れば他には存在していないはずです。
一方で、現在のご時世からお客自身も購入候補にするであろうハイブリッドタイプですが、エンジン排気量だけならライバルはエクストレイル、フォレスターで、さらに候補としてハリアーやCX-5やCX-8もあります。
・CR-V 2000ccハイブリッド…378万~
・エクストレイル 2000ccハイブリッド…258万~
・フォレスター 2000ccハイブリッド…309万~
・ハリアー 2500ccハイブリッド…377万~
・CX-5 2200ccディーゼル…280万~
・CX-8 2200ccディーゼル…319万~
価格だけで判断するなら、高価なイメージがあるハリアー2500ccハイブリッドよりもCR-Vの方が若干上となるのは驚きですが、それには「ホンダセンシング」の影響が大きいと思われます。
しかし、ハリアーの上級グレードは460万円台となり、それらの装備と比較しても後発のCR-Vの方が優れている事実が受け入れられるなら、逆にこの価格がお得と感じられなくもないです。
また、他メーカーはさらに高級なランクル、パジェロなどが用意されていますが、ホンダの場合はCR-Vを高級SUVという位置付けも兼ねているので、敢えて高級として差別化を図っているのです。
懸念としては7人乗りハイブリッドモデルが無い事で、これが購入希望者にどのように捉えられるかは、実際に11月の発売開始にならないと分かりません。
好みもあるでしょうが、この新型CR-Vは外観も存在感があり、内装にいたっては高級な質感がライバル車を上回る出来栄えとなっています。
安全装備の中身も優っていますし、走りの質感も評判が良いです。これなら、価格上昇分も納得の風格を漂わせているので、満足できるものです。
最後の一言
最近のホンダは、シビックやN-BOXなども高級路線に舵を取り、その流れに新型CR-Vも同調したものと想像できます。ですが、SUVというジャンル自体がかつての高級セダンに代わるほど急拡大しているので、今後もその傾向となり暫くは高級SUVの熾烈な争いが続くでしょう。
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