欧州などでは今尚、根強い人気を誇るのがマニュアル車です。
一方、日本国内ではどうかと言うと、昭和60年代を境にして徐々に減少し、変わって台頭し始めたのがオートマ車となります。現在は、国内の新車の98%以上がオートマ車となります。
このまま絶滅が危惧されたマニュアル車ですが、近年は復調の兆しが見られ、魅力的な走りを楽しめるマニュアル車が多く発売され、従来の車好きだけでなく、若い人にも人気が広まりつつあります。
そこで、マニュアル車ならではの魅力と、現行のお勧めマニュアル車を紹介していきます。
マニュアル車の魅力は走る楽しみ!
最近は軽自動車でも本当に良くできているので、走らせて不満に感じる事も少ないですよね。
昔はオートマの軽などは、パワー不足にギアのもたつきなども相まって、本当に走らせられたものではありませんでした。
だから、軽ではマニュアル車が持てはやされたのですが、それも今ではCVTに変化していますよね。
でも、高速道路などスピードが必要な際、CVTの軽ノンターボでは不満に感じませんか?
そんな時、同じノンターボでもマニュアル車だと低いギアで引っ張れるので、パワー不足を感じさせないものです。
これがマニュアル車の最大の魅力で、
高馬力高トルクでない車でも、あなたの運転操作次第で大きく化ける事が可能なのです。
オートマやCVTは、理想とするギアを適切に判断した燃費重視を第一としますが、マニュアル車は理想を超えたもう一つ先の世界を、ドライバーが自ら作れるのです。
マニュアル車を選択するメリット
①ギア操作の楽しみ
②AT車よりも安い(ケースもある)
③自動車メーカーの自信作が多い
④実燃費が良くなる傾向
⑤マニュアル車の方が重量軽い
⑥部品少ないので故障時修理代などお得
上記に代表的なマニュアル車のメリットを挙げましたが、この中でも特に”③自動車メーカーの自信作が多い”に注目して下さい。
自動車メーカーで車を開発する設計者などは、当然車好きの人が多いですよね。
車好きなら、マニュアル車に対してとびっきりの愛情を持っているものです。
よって、それぞれの自動車メーカーを代表する車やスタイルがカッコ良いスポーツカーには、マニュアル車が導入されているのです。
また、マニュアル車をメインとしたスポーツカーなどの場合、サスペンションやブレーキやシャーシなども強化されているので、結果的には乗り心地良さや耐久性向上などにも好影響となります。
現在のオートマ全盛期の時代、マニュアル車を選ぶことは相当な車好きか、変わり者と思われる事を懸念しているかも知れませんが、それでATを選択するなら、非常に勿体ないです。
マニュアル車は、車を直に操作しているので、それぞれの個性や特徴が手に取るように分かります。
また、最近の車はマニュアルでは、エンストしないように自動コントロールしてくれるものもあるので、ひと昔前の半クラや回転数調整などは気にしなくて良くなっている物が多いです。
国産マニュアルのお勧め現行車はこれ!
個人的なおススメな2台
①スズキ/アルトワークス(150万~)
②スズキ/スイフトスポーツ(183万~)
まずは、現在とても調子が良いスズキから2台を選びました。
この二台は甲乙付けがたいですが、どちらを選択しても満足度はとても高いでしょう。
アルトワークスは軽自動車なので、維持費を抑えたいならこちらを選択しましょう。
また、スイフトスポーツは、現状のスズキのフラッグシップモデルとされ、国内だけでなく海外でも評判がとても高いです。
普段は外車やトヨタ車、或いはセダンなどが購入選択肢の方も、一度試乗をしてみてその凄さを体感して下さい。
中高年男性におススメな4台
③マツダ/ロードスター(249万~)、ロードスター RF(325万~)
④トヨタ/86(262万~)
⑤スバル/WRX STI(386万~)
⑥ホンダ/シビック タイプR(450万~)
現実的には、マニュアル車を購入するのは中高年男性が多く、生活に余裕ある人が趣味として楽しむ為というパターンが多いようです。
そうなると更に、2シーターのスポーツカーとして趣味性に特化したロードスターや電動オープンが特徴のRFも選択肢となります。
さらに、高額なマニュアル車として、86やWRX STI、シビック タイプRなどもとても個性的です。
WRX STI、シビック タイプRに関しては、マニュアル車のみの設定なので、それぞれのメーカーの力の入れようが伝わってきますよね。
とにかく、一般道を走らせるなら最速のスポーツカーと明言できる実力を備えています。
軽自動車でおススメな2台
⑦ダイハツ/コペン(185万~)
⑧ホンダ/S660(198万~)
マニュアル車を購入するケースとして、家族用にミニバンなどを所有し、ご主人が通勤車として選択する事が想定されます。
すると、燃費も良くて維持費が安い軽自動車からとして、コペンとS660もおススメとなります。
最初に紹介したアルトワークスなど、今は魅力溢れるマニュアル軽自動車が増えているので、参考にしてみて下さい。
この2台は、ロードスター同様にオープンカーとしても楽しめるので、休日などに海沿いや山道で風を体感しながら走らせる喜びがあります。
国産マニュアルのお勧め車~番外編~
趣味性を発揮する2台
①スズキ/アルト(84万~)
②スズキ/ジムニー(129万~)
さらに趣味性を発揮した個性的な2台を紹介します。
アルトに関しては、軽商用車など一部の例外を除けば、国産車の中で最も重量が軽く、そして車体価格も安いです。
さらに、マニュアルの雰囲気を楽しみたいなら5AGSが用意されているので、これでオートマとマニュアル車の両方を体感する走りを実現させています。
今回は、基本的にスポーツ車ばかりを紹介してきたので、本格的なオフロード走行を手軽に楽しめるとして、国内だけでなく海外でも人気が高いジムニーを選びました。
昔はSUVやクロカンで、パジェロやランクルなどもマニュアルだったのですが、今はすっかりオートマになっています。
ジムニーはそろそろ新型モデルが発売される予定で、マニュアル車も当然発売される予定です。
トヨタのスポーツカーブランド
③トヨタ/GRシリーズ
最後はスポーツカーの中でも、台数限定でありチューニングが既に実施されている特別な車がラインナップされているGRシリーズを紹介します。
ここには、アクアやヴィッツなどのコンパクトカーから、86やマークX、さらにハリアーやヴォクシーなど9車種がラインナップに登場しています。
厳密には大半がオートマモデルですが、86やヴィッツにはマニュアル車が用意されています。
また、限定モデルとして他のトヨタ車でもマニュアルバージョンとして発売されるケースもあります。
価格もヴィッツなら200万円~購入可能となるので、お手頃な設定も醍醐味となります。
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