三菱の新型エクリプスクロス! 本物SUV!燃費・価格・走りに迫る

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 三菱自動車というと昨今は暗い話題が先行しています。

しかし、そんな重苦しい空気を吹き飛ばす、会心の一台がデビューしました。

新型エクリプスクロスです。既に、3月1日から発売されているので、ショールームで確認をしたファンも多いでしょう。

思えば、三菱はパジェロを始めとした名車を多く投入させていますが、その伝統を守りながら最近主流となる流れもくんでいるので、久々の本格ヒットが狙えると活気だっています。

エクリプスクロスの大きな特徴は3つ

モーターショーなどで前評判が高い車ほど、正式発表されると残念な結果となる事があります。それは、ショーの時はデザインが良くそこに期待が高まるのですが、いざ正式に発売決定されると、凡庸なデザインで落ち着く事は多々あります。

また、逆に攻め過ぎたデザインも保守層から嫌われます。このバランスが難しいのですが、今回のエクリプスクロスは、昨年のジュネーブ国際モーターショーで発表された時よりも、精悍でより洗練された印象となっています。

エクリプスクロスの特徴を挙げるなら、大きく分けると以下の三つとなります。

①セダン顔負けの安定した走り

ダウンサイジングターボの実力

③コンパクトSUVの大目玉になりうる実力持ち主

個人的には、今の時代にハイブリッドやEV(電気)にディーゼルでもなく、ガソリンエンジンのダウンサイジングターボとして挑んだ姿勢に、三菱の本気度がひしひしと伝わってきます。

もし、販売台数だけを考えるなら、ハイブリッドやディーゼルを搭載し、見せかけの燃費良さやトルクアピールも出来た事です。現に、三菱は過去の歴史からもディーゼルは得意なはずです。

代名詞となるクリーンディーゼルは十八番なので、それを新改良しこのエクリプスクロスに搭載する方が、開発費も安く済む事は容易に想像できます。

しかし、それでも三菱初のダウンサイジングターボを全モデルに搭載し、走りの良さやレスポンス、軽量化や高級な走りを選択したのです。

①セダン顔負けの安定した走り

SUVは最近とにかく人気が高く、どのメーカーも本腰を入れています。

それは、以前ならセダンが高級車として、そのメーカーの顔となるポジションでしたが、今は軽自動車ばかりが売れて、セダンから撤退や力を入れないメーカーも増えています。

これは批判もありますが、時代の流れなので仕方がありません。例えば、国内自動車メーカーの顔となる人気車を選ぶと、

・トヨタ…クラウン、アルファード、プリウス、シエンタ、ハリアー

・日産…セレナ、エクストレイル、ノート

・ホンダ…N-BOX、ステップワゴン、フィット、ヴェゼル

・マツダ…デミオ、CX-5、ロードスター

・スバル…フォレスター、レヴォーグ、レガシィ

・三菱…パジェロ、デリカ、アウトランダー

これらが人気車となります。異論もあるでしょうが、人気とセールスで鑑みると、紹介した車がそれぞれのメーカーの顔となります。

ここで注目すべきは、セダンはクラウンぐらいで、後はコンパクトやミニバン、そしてSUVとなります。

だからこそ、三菱もエクリプスクロスに力を入れるだけでなく、セダンの能力や特徴も加味する必要があったのです。

高級セダンの特徴とは、乗った瞬間の高級感走り出しのパワー感、そして静かな車内乗り心地の良さなどが挙げられます。

しかし、燃費を気にすると、これらがどうしても劣ってしまうのです。

ダウンサイジングターボの実力

これを打破するために、三菱はエクリプス・クロスを、エンジンを1500ccにしてダウンサイジングターボにこだわったのでしょう。車雑誌や評論家の試乗体験記を読んでも、エクリプスクロスの走りに対して絶賛の声が相次いでいます。代表的なのは、

走りの基本性能が高い

コーナーからの立ち上がりが鋭い

ボディ剛性の高さがコンパクトSUVを凌駕

この様になります。これは当然の事で、なぜなら、エクリプスクロスには三菱が独自導入した「車両運動統合制御システム」(S-AWC、SUPER ALL WHEEL CONTROL)が装備されているからです。

車の挙動と運転手の操作を、車両の各部がセンサーで検知するので、直進走行だけでなくコーナーでハンドルを操作する際も、前後の駆動力やブレーキ量、左右の駆動力なども全てコントロールします。常時四輪を制御するシステムとしては、三菱ではアウトランダーPHEVに導入された以外ありません。

コンパクトSUVの大目玉になりうる実力持ち主

これらをまとめると、③コンパクトSUVの大目玉になりうる実力持ち主、という高い評価を世間から受けているのも納得の会心の一台なのです。

三菱の本格復権は元より、現状の低燃費を争うレースに一石を投じる、本物の走れる実力がある車が登場したのです。

エクリプスクロスのボディサイズなど基本データとライバル車は何?

エクリプスクロスのボディサイズなど一覧

ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4405×1805×1685mm

ホイールベース:2670mm

車重:1460~1550kg

駆動方式:FF、4WD

エンジン:1.5リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ

トランスミッション:8速スポーツモードCVT

最高出力:150ps(110kW)/5500rpm

最大トルク:240Nm(24.5kgm)/2000-3500rpm

タイヤ:215/70R16、225/55R18

燃費:14(15)km/リッター(JC08モード)

グレード:M、G、Gプラスパッケージ(各2WDと4WD)

価格:2WD M 253万円、G 270万円、Gプラスパッケージ 288万円

※4WDは22万円アップ

○エクリプスクロスのライバルは何?

・外観的に似ているSUVは…トヨタ ハリアー、ホンダ ヴェゼル

・ボディサイズで最も近いのは…スバル XV、トヨタ CH-R

・1500ccターボエンジンなので…日産 ジューク、マツダ CX-3、ホンダ ヴェゼル

・車両価格からは…トヨタ CH-R、マツダ CX-3

これらが当面のライバルとなりますが、中でも価格とボディサイズが似通っているCH-Rが大本命となります。若者に高い人気を誇っているだけに、その牙城を崩す事に成功できれば、エクリプスクロスの成功は約束されたも同然です。

しかし、CH-Rとエクリプスクロスのコンセプトを見ると、ターゲットとするコンセプトで違いがあります。

CH-Rは斬新なデザインで若者ウケを狙い、さらにハイブリッドを搭載した事で燃費良さが最大の特徴です。

対するエクリプスクロスは、本格さと上質な走りなので、年齢層も30代や40代をターゲットにしています。より車好きに選んでもらうのが目的で、ハリアーなどコンパクトSUVのワンランク上を選ぶ客層や、三菱のパジェロやアウトランダーのオーナーでも満足して貰え、再び戻ってくる事を期待していると感じます。

三菱の新型エクリプスクロス登場のまとめ

前評判が高かっただけに、いざ発売が開始されても注目されているのが、三菱の新型エクリプスクロスです。

人気があるコンパクトSUV市場に、三菱が自信を込めて送り込んだだけあって、その走りや質の高さは国内トップクラスと断言できるほどです。

ダウンサイジングターボや画期的なS-AWCなどは、燃費や安全技術にばかり捕らわれた考えの国産メーカーの中では、欧州車のような存在感を発揮するでしょう。

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