運転中によく見かける初心運転者標識、高齢運転者標識、聴覚障害者標識、身体障害者標識。
でもこれらの意味や違いを実はよく知らないという方が多いのではないでしょうか?
見かける頻度が高い4つのマークの意味を、いまさら聞けないという方の為に解説していきたいと思います。
免許を取ったら必ず付ける初心者マーク
まず知っておかなければならない基本中の基本、初心運転者標識で、初心者マークのことです。若葉マークと呼ばれることもあります。
普通免許を取得して、1年に満たないドライバーは表示義務があります。
これは法律でも定められているもので、決して暗黙のルールではありませんので、必ずつけましょう。
このマークを表示しておけば、自分が運転初心者であると周囲の車に知らせ、表示されている車に対して、配慮をして運転をしなければなりません。
これをつけておけば、慣れない道でモタモタしていても、クラクションを鳴らされずに済みます。
この義務を怠った場合、「初心運転者標識表示義務違反」となり罰則が定められています。
反則金を4000円払うことになり、違反点数が1点と痛い失点になります。
免許取得してから1年も経たないのに、点数が増えるのは、免許の色にも関わってきますし、任意保険の値上げにもつながりますので、絶対につけましょう。
周囲の車も初心者マークをつけた車に対し、無理な割り込みや幅寄せをした場合は、「初心者運転保護義務違反」となり、反則金の発生と違反点数が増えますのでご注意ください。
何処に初心者マークを付ければいいかですが、ちゃんと決まりがあります。車両の前後2箇所に必ず付け、ほかの車両からちゃんと見やすい場所につけておくことが決められています。
また、自分が買った車以外(他の人の車)にも初心者マークは付けるべきなのかという疑問がありますが、答えは付けるべきです。レンタカーで車を借りるときにも、初心者マークを持参しましょう。
免許取得から1年以上経っても運転が不安だという人ペーパードライバーの方は、初心者マークはつけっぱなしでもいいのか疑問ですよね?
安心してください、1年以上経過して付けていても、何も罰則などは設けられていません。
安全のために初心者マークをつけっぱなしだという方が、結構いるそうです。
努力義務である高齢者運転標識
次に高齢運転者標識ですが、こちらは70歳以上の高齢者の方が自分の車に表示し、周囲の車に対し高齢者が運転しているということを知らせるマークです。
一般的にもみじマークと呼ばれるのが、この高齢運転者標識です。
このマークを表示した車にも、初心者マーク同様に、無理な割り込みや幅寄せは「初心運転者等保護義務違反」となり、反則金と違反点数を増やすことになります。
初心者マークと違う点は、このマークは必ず付けるという義務はなく、なるべく付けてくださいという「努力義務」なのです。
ですがつけたほうが、周囲のドライバーも注意してくれるので、付けないよりは付けたほうが、自分も安心ですし、相手のドライバーも安心です。
取り付ける位置は、周囲のドライバーから見やすい位置に付けるとされています。
意外に知られていない聴覚障害者マーク
次に聴覚障害者標識ですが、これは聴覚に障害がある方は付けなければならない表示義務です。
蝶のマークが特徴的なデザインです。
車の運転中には、視覚だけではなく、聴覚から獲られる情報も安全運転には重要ですよ。
もし、耳の不自由な方がこのマークを付けないで運転していると、周囲の車にわかってもらえず大変危険です。
クラクションによる注意喚起も聞こえず、事故に繋がったりもしますので、絶対につけましょう。
また罰則もあり、反則金4000円、違反点数は1点です。
配慮を持った運転を心がけたい身体障害者標識
最後に身体障害者標識ですが、こちらも障害者マークの一種で、肢体が不自由(手や足が不自由なこと)な人が運転していると知らせるためのものですが、法律ではできるだけと書かれているため、「努力義務」となっています。
つけなくても違反ということではありません。
ですがこちらも聴覚障害者マークと同様に、事故につながらないという保証はどこにもありませんので、できるだけ付けるように心がけましょう。
これら障害者マークをつけた車に対し、非常時を除いて、幅寄せや割り込みを行った場合は、反則金と違反点数1点追加となりますので、周囲のドライバーは障害者マークをつけた車に対しては優しくしてあげてください。
また障害者の方のマークには、国際的な障害者マークというものがあります。
車椅子のようなマークがそうです。
施設の駐車場でもよく見かけます。車椅子のマークだからと言って、車椅子利用の方だけというわけではなく、障害者全体を意味しています。
ですが、このマークには法的な意味はありません。
このマークをつけている車に対し、上記のような違反的な運転をしても、罰則はありません。あくまで障害者であるという意味だけです。
しかし、上記で紹介した身体障害者標識に付け加えて、この障害者マークをつけておけば、外国人ドライバーにもわかってもらえるでしょう。
まとめ
今一度車に表示されているマークの意味をよく理解して、全てのドライバーが無事故となる世の中になるといいですね。
他にもマークはたくさんありますので、一つでも勉強して、明日からの楽しい車生活を送ってください。
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