セルフのガソリンスタンドを利用するとき、毎回案内されるコール「静電気除去シートに触れてから、赤い色のノズルで給油してください」に従い、静電気除去シートに触れている方は多い事でしょう。
給油時の事故防止のためですが、車を運転しているときにも静電気の存在に気づかされる出来事に遭遇します。
特にこれから乾燥する季節に入ると、嫌な思いをした方も多いのではないでしょうか?どのような対策があるのか考えて見ましょう。
静電気の原因
静電気を誘発する大きな要因は、乾燥と摩擦です。
全ての物質が帯電している(プラスとマイナスの電子を持っている)地球上では、条件さえ揃えば静電気が発生します。
車の乗り降りの際、誰でも一度は体験したことがあるのではないでしょうか?
「パチッ」という突然の衝撃はとても不快なものですね。
運転中、体は左右前後に微妙に揺れています。
服とシートの間の摩擦により、多くの静電気が発生し体内に蓄積されていくのです。
湿気がある季節なら空気中に発散するのですが、乾燥する秋から冬にかけては、他の物に触れた瞬間、一気に放電するのです。
静電気の簡単な対策
車を降りる時
車を離れる時の動作に一工夫が必要です。
お尻をシートから離す際、車の金属部分を触っていると自覚のないまま「放電」することができます。
シートとの摩擦で生じた電子を、車の金属部分に流すという原理です。
注意すべき点は、ドアを開けて足を地面に下ろす前に、金属部分を触る事です。
もう一つの方法は、湿気を利用する事です。
濡れたハンカチが無くとも、車にはウエットティッシュを常備していると思います。
車を離れる前に、ウエットティッシュを触っていると、静電気は空気中に放電されます。
車に乗り込む時
車に乗り込む前から帯電している場合もありますので、車に乗り込む前に地面に座り込んで放電する方法です。
まわりの人々からは、奇妙な光景に見えるかも知れませんが、これは確実に放電できる方法です。
履いている靴の、靴底がゴムだと放電にくいため、自分でしゃがんで放電する方法を取ります。
車のキーで、最初にドアノブに触れてから放電する方法もあります。
この方法で放電するときの注意点は、キーを強くしっかり握って放電させるということです。
放電は一瞬ですから、握り方が甘いと放電が上手くいかず、衝撃を受ける場合があります。
最近はキーレスキーが多いため、このような方法がとれない場合は、車に乗り込む前にトイレなどで手を濡らしておくと、静電気は起こりません。
革の手袋を使用する方法も効果があります。
ゴムが電気を通さないことは知られていますが、実は革も電気を通しません。
手袋が苦手でなければ、使うもの良いでしょう。
カーショップでの静電気対策
カーショップには冬場に向けて多くの静電気グッズが売られています。
その中で効果の大きい数点をご紹介いたしましょう。
静電気防止スプレー
スプレーは、車の乗り降りの場合だけでなく、運転中に体がムズムズするという静電気による不快感を一瞬で取り除いてくれます。
背中とシートの間に吹き付けましょう。
静電気除去キーホルダー
ガソリンスタンドの「静電気除去パッド」をキーホルダーに応用したものです。
吸収した静電気によりランプが点灯します。
ぺんてる・静電気除去グッズ
静電気を放電すると、液晶画面にそのことを知らせる画面が表示されます。
安心して車に触れるので、持っていると便利なグッズです。
その他
「静電気対策用クッション」が販売されていますので、効果的に使うことをお勧め致します。
さらに「静電気防止シューズ」というものが販売されていますので、活用するのも良いでしょう。
冬が近づくたびに気になる静電気対策。
いろいろな対策をご紹介いたしましたが、静電気現象は人によっても大きな差があるようです。
自分が帯電しやすい体質であると感じる方は、冬になる前に自分に合った対策を備えておくと良いでしょう。
「パチッ!」というあの感覚は、味わった人ならば不快さの程度がわかると思いますので、車生活を快適に過ごすためにも、ぜひ解決策を覚えておいてください。
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