「やりたいことやっちゃう人生のほうが間違いなくおもしろい」という名言、TVを観ていたら一度は聞いたことがあるのではないだろうか。
そう、われらが日本を代表するロックスター矢沢永吉が語る、昨年度から日産自動車のCMとしてTV放映されている、話題の「やっちゃえ日産」のセリフの一部である。
この魂をゆさぶられるようなセリフにどれだけの人が共感したのだろう。
私もその一人である。
初めてこのCMを観たときは、あまりの衝撃に「かっこいい!!」とつぶやいてしまったほどだ。
では、具体的にどんなCMか掘り下げてみたいと思う。
どんなCM?
これは、技術の日産が、本気でものづくりに取り組んでいくことについてのCMであり、自動運転、電気自動車のある未来
世界中から事故をなくしたい
CO2の排出量をゼロにしたい
というコンセプトにもとづいている。
さらに、「2016年、渋滞の常識をクルマが変える」をコンセプトに、日本で初めて実用化された、同一車線自動運転システム(プロパイロット)を新型セレナに搭載し、ドライバーをストレスから解放することを目指しているそうだ。
日産は、複数車線自動運転、市街地自動運転へと自動運転のさらなる進化へと向かっていく。(日産HPより)
車好きではなくとも、こんな便利で、尚且つ事故の少ない未来が待っているのかと思うだけでもワクワクしてしまうのではないだろうか。
そんな日産の技術へと勝負するまっすぐな企業信念を伝えるのに適任なのは、やはり矢沢永吉以外いないのかもしれない。
CMその1
無音の中、車内でただ黙って前方を見ている矢沢永吉がいる。
引きの映像となり、おもむろに車のハンドルから手を離している矢沢永吉がそこにいる。
そして、こちらをゆっくりと向き、人さし指を立てて笑みを浮かべてうなずく。
その後、曲が流れ、ナレーションで、「日産は技術で挑戦する、だれよりも早く、自動運転を」「その第一歩 自動運転標準装備『やっちゃえNISSAN』」
矢沢永吉がかっこいいのは言うまでもないが、すごい世の中が待っているのだと実感させられたCMであったと思う。
決して派手なCMではない、でも心にずしりと突き刺さってくるこのなんともいえない感じがたまらない。
本気の日産と、これまでも数々の名言で、私たちの心をわしづかみした矢沢永吉のコラボだからこそ、伝わってくるのではないかと思う。
惚れてしまうCMとはこういうものなのかと感じた。
CMその2
映像は日常を映し出している。
そこへ矢沢永吉のセリフ。
2種類の人間がいる。
やりたいことやっちゃう人とやらない人。
やりたいことやってきたこの人生。
おかげさまで痛い目にもあってきた。
さんざん恥もかいてきた。
誰かの言うことを素直に聞いていりゃ、今よりずっと楽だったかもしれない。
でもね、これだけは言える。
やりたいことやっちゃう人生のほうが間違いなくおもしろい。
俺は、これからもやっちゃうよ。
あんたはどうする?
「やるか やらないか」
「やっちゃえNISSAN」
なんと考えさせられるCMなんだろう。
そう、頭ではわかっているけど、なかなか一歩踏み出すということができないでいる人はたくさんいるだろう。
「やりたいことやっちゃう人生のほうが間違いなくおもしろい」
このことばの重みは、矢沢永吉ならではである。
そして、ネット上では、このCMに私のように惚れ込み、背中を押されたというような人もいると話題である。
本気で伝えたいことは、一生懸命伝えようとすれば、きちんと人の心に届くことができるのである。
勇気づけられるCMもそうそうあるものではない。
CMその3
出典:autoc-one.jp
矢沢永吉が曲作りをしているその映像の間に車をつくる匠の映像が流れる
「まだまだ、もっともっと、やりすぎなんてないんだよ、ほんとにいいものつくりたかったら」
画面にGT-Rのエンジンは人の手でしかつくれない それが許される匠は5人だけ
と写し出される。
日産が人生をおもしろくする。
その技術は受け継がれる。
「やっちゃえNISSAN」
このCM なんてかっこいいんだろう。
曲。GT-R。どちらも匠にしかつくれない。
しかもGT-Rの匠は5人だけ。
なんていうことだ。
匠と匠がぶつかり合うCM。
また1つ惚れてしまった。
矢沢永吉は、常に名言といわれるものを発してきた。
以下が名言のほんの一部である。
「ドアの向こうに夢があるなら、ドアがあくまで叩き続けるんだ」
「言いたいのはそれひとつなんだよ。その生き方を人のせいにしちゃダメだ」
「最近、勝ち組とか負け組とか流行っているけど、スタート切っているかどうかが僕は大事だと思うけどね」(矢沢永吉名言集より)
これだけみても、矢沢永吉が常にカリスマ性のあるロックミュージシャンであることが分かる。
そんな彼が言い放つ「やっちゃえ日産」はやはりかなり説得力があるのではないだろうか。
まっすぐに人生を挑戦し続けるかっこよさと、今回の日産の技術で挑戦していく姿勢が共にマッチした最高のCMと言えるのではないかと思う。
最高に惚れたぜ。
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